「何をしてもうまくいかない」
「もう疲れた」
人生にそんな風に感じてしまう時期は、誰にでもあります。
僕自身、30代前半に仕事も人間関係もすべてがうまくいかず、ひどく落ち込んでいた時期がありました。
やる気も出ず、何かを変えるエネルギーもなく、ただ毎日をこなすだけ。
そんな暗闇のような日々の中で、ある出来事をきっかけに少しずつ視点が変わり、前を向けるようになったのです。
今日は、あの頃の僕を救ってくれた3つの視点を、あなたにもシェアしたいと思います。
視点①:感情は「通り過ぎるもの」と考える
つらいとき、人は「この苦しみが永遠に続くのでは」と錯覚してしまいます。
でも、感情はずっと続くものではありません。
たとえば天気と同じで、曇りや雨の日があっても、必ず晴れる日がやってくる。
僕がうつ気味になっていた頃、あるセラピストの言葉が刺さりました。
「つらいときは、感情をなくそうとするんじゃなくて、ただ“通り過ぎるのを待つ”だけでいいんですよ」
無理に前向きになる必要はない。
ただ、感情を否定せず、「そう感じている自分を認める」ことが、第一歩になります。
泣いたっていい、落ち込んでもいい。
その感情は、あなたが今を生きている証拠です。
視点②:「比べる相手」を変えてみる
人生がつらくなる理由の一つに、「他人との比較」があります。
SNSを見れば、華やかな生活をしている人ばかり。
「自分はダメだ」「何も成し遂げていない」と感じてしまう。
僕も、まさにそれで自己肯定感がどん底になっていました。
でも、ある日ふと思ったんです。
「昨日の自分と比べて、今日はどうだったか?」
他人と比べても、ゴールは永遠に見えません。
でも、自分と比べれば、成長を感じられる。
たとえば、昨日は外に出られなかったけど、今日は10分だけ散歩できた。
昨日は誰にもLINEを返せなかったけど、今日は1人に返せた。
そんな小さな一歩を、ちゃんと自分で褒めてあげる。
それだけで、心は少しずつ軽くなっていきます。
視点③:「誰かのために」を少しだけ意識する
僕が暗闇から抜け出す最後のきっかけは、「誰かの役に立てた」と感じた瞬間でした。
当時、偶然立ち寄った図書館で、困っている高齢者の方に本の場所を教えてあげたんです。
たったそれだけのことなのに、「ありがとう」と言われた瞬間、心にポッと火が灯ったような感覚になりました。
それ以来、小さな親切を意識するようになりました。
ゴミを拾う、道を譲る、誰かに笑顔で挨拶する。
自分の存在が、誰かにとってプラスになる。
それを実感することで、自分の価値を再認識できるようになったのです。
まとめ
人生がつらいと感じるとき、無理に頑張らなくてもいいんです。
まずは、「感情は通り過ぎるもの」と知ること。
そして、「昨日の自分と比べる」ことで、自分の中の成長に気づくこと。
最後に、「誰かのために」を意識して、自分の存在価値を感じること。
どれも劇的な変化ではありませんが、日々の中に少しずつ取り入れることで、確実に心が軽くなっていきます。
あなたの今日の一歩が、明日の自分を救うヒントになりますように。
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